8/20八ヶ岳ファーブルキャンプ

天気:晴れのち曇り、一時雨
今日も目まぐるしくお天気が変わりました。
ただ心配していた雨はほとんど降らず、お昼をはさんで予定通り虫捕りを思い切り楽しみました。
ペンションに戻ってからは早めの温泉、そしてプラネタリウム見学。
夜は名人秘蔵の標本を見ながらみんな興奮していました。

キャンプ2日目の朝、高原朝は涼しく・・・というか寒いぐらいの朝を迎えました。
それもそのはず、空はきれいに晴れ渡り、どうやら放射冷却がすすんだようです。
それでも東京の蒸し暑さに比べたら、天国ですね。

子どもたちは5時半頃にはもぞもぞと目を覚ましだし、次第に話し声も大きくなってきます。
今日は終日の活動、疲れを残してしまったら集中力を欠き、ケガの心配もあります。
起床時間まで横になって静かに過ごすように促します。

そして「起きてもいいよ」の声で子どもたちは待ってましたと言わんばかりに、活動を開始しました。
それもそのはず、今朝はおさんぽで昨日行った自然公園を散策します。
みんな虫捕りモード全開ですね。
検温もしっかりとすませて、2日目が始まりました。

朝露で草が濡れているので、長ズボン、そして寒い子は上着を着て自然公園へと向かいます。
真っ青な空、湿度の少ないひんやりとした高原の空気、最高に幸せな気分ですね。
まあ子どもたちは、そんな気分に浸るよりも虫のことで頭がいっぱいでしょうが。

子どもたちは一目散に昨日虫がいた木を目指して走りだします。
1本1本入念に木を見ていきますが、お目当ての昆虫たちはどこにもいません。
どうやら気温が下がりすぎて(16度前後ぐらいでしょうか)、虫たちも表に出てこなかったようです。
それでも子どもたちは楽しそうに、広い公園を走り回っていました。

そして一通り走りまわったあと、ペンションに戻って朝食となりました。
ここペンションファーブルの食事は、オーナーのポンポコが作ります。
プログラム中は特別講師、そしてみんなの食事も作ってくれるのですから休む暇もありません。
本当に感謝ですね。

天気予報を確認すると、時おり雨が降るものの終日曇り空とのこと。
予定通り遠征虫探しに行くことになりました。
ナップザックに雨具や水筒を詰め込んで、もちろん手には虫捕りアミに虫かご。
車に乗り込んで虫捕りスポットへと向かいました。
途中コンビニに寄って、お昼ご飯のおにぎりを買って準備万端で最初のポイントへ到着しました。

最初のポイントはカブトムシ、クワガタ狙い。
夏も終わりに近づいてきたのでカブトムシはあまり望めませんが、最近の夏は昆虫が出現する時期のズレや出現数も読めないとのこと。
増してや最近の雨などもあり、行ってみなければ何がいるかわからないとのことでした。

森の中をずんずん進み、昆虫のいそうな木を入念に探します。
樹液が出ているところにはスズメバチもやってきますが、巣の近くにいるハチではないので、刺激をしなければ襲ってこないと教えてもらった子どもたちは騒ぎもせず冷静に虫捕りに集中していました。
カブトムシはいませんでしたが、ミヤマクワガタ、クロカナブン、スジクワガタなどをゲット。
特にクロカナブンが群がっているを見た子どもたちは大興奮でした。
そして何よりもオオムラサキ(日本の国蝶です)があちこちにヒラヒラと舞っている状況は圧巻でしたね。
ポンポコいわく、この場所でこんなにたくさのオオムラサキがいるのは初めてとのこと。
これはサプライズですね。

そして次の場所へと移動、狙うはタマムシ。
ただタマムシは熱帯の昆虫で、太陽が照り付けるムワッとした暑い日に多く飛んできます。
今日は曇りで暑くなったものの、ムワッとするほどの気温ではありません。
さてさてどうなることなら??

すると目的地に着いた頃には奇跡的に太陽が顔を出し、気温も上昇。
よく目を凝らすと丸太の上に1匹2匹のタマムシが。
そして空にもタマムシが飛び始めました。

子どもたちは目を凝らして探しますが、これがなかなか見つかりません。
ただ見つかった時は、そのキラキラした色がかなりの興奮を生みます。
目指すは子どもたちの人数と同じ13匹。
みんな頑張って探しました。
結局トータルで15~16匹ほど、そのうち自分で探したのは5名。
その他はスタッフが必死になって捕まえましたが、タマムシのその華麗さに子どもたちは釘付けでした。

お昼は近くの公園で先ほど買ったおにぎりを食べました。
公園の中にあった伐採した丸太の上でおにぎりを食べましたが、なんとそこにもタマムシが飛来。
結局2匹ほど追加できました。

目的はほぼ達成できたので早めにペンションに戻り、空いている時間に温泉に行くことになりました。
14時半頃に昨日とじもみの湯に到着、予想通りお客さんはほとんどおらず、ゆっくりと露天風呂も楽しみました。

お風呂で汗を流してペンションに戻っても、まだまだ時間はあります。
そこで自然文化園にあるプラネタリウムの見学に行きました。
昨日着いてからずーっと虫を追いかけていたので、ここで一休みといったところでしたね。
ただ施設の展示コーナーの虫の標本や、生きているヘラクレスオオカブトムシなどに、ここでも大興奮でした。
最後は明日買うお土産の下見をしてペンションに戻りました。

お腹はペコペコ、そして今日のご飯はこれまた子どもたちの大好きな唐揚げ。
みんな嬉しそうにたくさん食べていました。

今日の夜のプログラムは名人秘蔵のコレクション、たくさんの標本を見せてもらい、捕った時のエピソードや昆虫の豆知識を教えてもらいました。
さすがに虫好きの子どもたちは知識が豊富、ポンポコもびっくりです。
もちろんここでも大興奮。
結局1日中、虫に大興奮しっぱなしでしたね。
21時頃までたっぷりと標本観察をして就寝準備をしました。
今日もテンションがかなり上がっているので、眠ってくれるのでしょうか??

明日は最終日、このキャンプのメインの一つでもある標本づくりをおこないます。
午後もたっぷりと時間があるので、天気とにらめっこしながら子どもたちが楽しめることを考えていきます。

2021年8月20日 | カテゴリー : 活動日記 | 投稿者 : jkoyama