天気:晴れ
今日も朝から青空が広がっていました。
夜中はかなり冷え込み、朝も冷たい空気に覆われていました。
そのまま冷たい空気に終日覆われていて、メインの焚き火を始め、時間いっぱいまで気持ちいい空間の中でサバイバルキャンプを楽しみました。
昨晩は初めての(?)雑魚寝で気持ちも高まっていたのか、就寝時にはゴソゴソとしていた子たちでしたが、あっという間に寝息があちこちから聞こえてきました。
やはりたくさん遊んでお疲れのようでしたね。
夜が更けるにつれ室温もグングン下がってきましたが、分厚い寝袋のおかげでみんな快適に眠れたようです。
何人かは「寝られなかったー」「寝不足だー」と言ってましたが、いやいやしっかり眠っていましたよ。
朝は6時過ぎからコーヒー職人の福ちゃんがゴリゴリと豆を挽く音でスタッフが起き始め、コーヒーの香りが漂いだした頃に子どもたちももぞもぞと起き始めました。
こうした時間にとらわれない、自然のままに過ごすキャンプもいいものですね。
福ちゃんの煎れた至福のコーヒーはもちろん大人たちの特権。
絶品のコーヒーは一日の始まりには欠かせません。
俄然やる気も出てきました。
子どもたちが起きてまず最初にすることは、寝袋とマットの片付け。
起きてすぐの時間でしたが、昨日よりもテキパキと動き出している子どもたち。
こうした環境にも徐々に慣れてきたようですね。
片付けが済んだら朝食の準備に取り掛かります。
朝のメニューはホットサンドとコンソメスープ、そしてゆで卵にバナナと、文字にしてみればコンチネンタル風のおしゃれな洋食のようですが、サバイバルキャンプでは一味違いますよ。
コンソメスープとゆで卵は昨日仕込んでおいたので、子どもたちはホットサンドの準備に取り掛かります。
パンにハムとチーズをはさむのは普通、それを重ねてアルミホイルで包みます。
まあこれもありかな?
それを今度は牛乳パックに中に押し込んで仕込みは終了。
それを持って外に出たところで、まったく普通のホットサンドではなくなりました。
知らないうちに焚き火の用意をしてくれていた福ちゃん。
晩秋を思わせるほどの気温の低さに、この焚き火はありがたいですね。
早速火ばさみを使ってマキをいじったり、火吹き棒で風を送ったりと焚き火に夢中になってすっかりホットサンドのことは忘れてしまったようです。
そんな子たちを一旦集中させて、いよいよホットサンド作りに入ります。
作り方は簡単、牛乳パックに火をつけてその火がパックを燃やしきったらそれで終了。
きっと美味しいホットサンドができているはずです。
まだまだ焚き火をいじりたい子どもたちをうながし、アルミホイルに包まれたホットサンドを持って再び室内に戻りました。
広げればアルミホイル自体がお皿になるので、盛り付け用のお皿が必要ないのもポイント。
アルミホイルの中からは程よく焦げ目の付いたホットサンドが現れました。
チーズも程よく溶けて、また薪の香りもほんのりとするホットサンドは、これまで食べたこともない美味しさでしたね。
そんな一日のスタートとなりました。
さて遊びに行くぞ!と意気込んでいる子どもたちには次なる試練が。
荷物を整理しながら、①今日遊ぶのに必要な服や用具の準備、②着て帰る服の準備、をしながら他の荷物をきれいにリュックサックに詰めていきます。
時間ぎりぎりまで遊んですぐに着替えて帰れるようにする時間となりました。
女子チームと男子チームに分かれて、一つ一つ荷物を確認しながらリュックサックに詰めていきますが、早く遊びたいのかみんなテキパキと動いていました。
そして全員荷物整理の終了。
焚き火のある広場に向かっていきました。
そして今日も子どもたちが自由に森の中で遊ぶ時間となります。
昨日もやった焚き火いじりを始め、ブランコ、ハンモックなどなど。
それに加えて今日は、昨日切った丸太をペンダントにするクラフト、マッチをひたすら擦る体験、そして巨大ブルーシートを使っての秘密基地づくりなどなど。
さらにアイテムも増え、子どもたちがやりたいことにスタッフがお付き合いをするといった形で、ゆるーいプログラムがスタートしました。
しばらく焚き火周りで遊んでいたり、木の輪っかでペンダントづくりをしていましたが、何人かの子が「沢で遊びたい」とのリクエストが。
これはいやな予感が・・と思っているうちに結局全員が沢に行きたいとのことになり、沢に向かって歩いていきました。
昨日も遊んだのでもうすっかりお手の物。
スタッフが何も言わなくても自由に飛び石を渡っていきながら動き回っています。
するとあちこちからドボンドボンと足が水の中に・・
嫌な予感は的中で、最終日にしっかりと靴をビショビショにしてしまうという愚か者たちが続出するのでした。
今日は遅めの昼食にして、その後も好き好きに最後の時間をたっぷりと遊んで過ごしました。
いつの間にか焚き火の横に炭火も用意して、そこで昨日釣ったニジマスも焼いて食べることにしました。
最初はあまり食べたがっていなかった子たちでしたが、いわごちんの巧みなトークでみんな焼けたニジマスを手に取りました。
もちろんその味は絶品、焚き火を囲んで食べるといったシチュエーションもあって、みんな美味しい美味しいとニジマスの塩焼きにかぶりついていました。
13時前に森の中での遊びは終了。
最後の食事、牛丼をたくさん食べました。
遊び途中にニジマスも丸々一匹ずつ食べていたにもかかわらず、牛丼はみんなしっかりと食べていましたね。
みんな早く平らげたので、短い時間でしたがさらに外で遊んで最後は青シートやスコップなど、遊び道具をしっかりと片づけて終了となりました。
最後は帰りの服に着替えて全て終了となりますが、朝遊びに行く際に帰りの服に着替えてしまった子もいたり、着替えた後に遊んだ際にズボンをドロドロにしてしまったりと最後までやらかしていた子もいましたが・・・
荷物整理が終わったら最後にキャンプの総括。
スタッフから今回のキャンプの感想を子どもたちに伝えました。
いわごちんの車に大きい荷物を積んでもらって、昨日歩いた山道を歩いてバス停に向かいます。
タイミングよくバスが来たのでそのバスに乗り込みましたが、登山のお客さんでパンパン。
途中からも乗車するお客さんもいて、高尾駅までの約15分はギューギュー詰めの中で過ごしました。
一気に現実に引き戻された感じです。
また高尾駅ではポカポカと暖かい空気に包まれていて、秘密基地に比べると5℃以上は気温差があるように感じられました。
早めのバスに乗ることができたので、高尾山では少し時間を調整して予定通りの電車に乗り込みました。
始発でしたのでもちろん余裕をもって座れましたが、こちらも途中の駅からはどんどん混みだして、かなり混んだ中での帰り道となりました。
さすがにお疲れか、爆睡状態の子どもたちが多かったですね。
途中でトイレピンチもありましたが、少し遅れて新宿駅の解散場所でみんな無事に落ち合うことができました。
1泊という短いキャンプでしたが、みんな主体的にいろいろな遊びを楽しめるようになりましたね。
スタッフからのカミナリも幾度となく落とされましたが、多いなケガもなく安全に楽しく過ごせたのは何よりもうれしく感じます。
いよいよ12月からはスキーキャンプも始まります。
また是非来てくださいね!
秋の焚き火とサバイバルキャンプディレクター 小山丈二(ゆうえんち)