8/10八ヶ岳ファーブルキャンプ4日間

天気:晴れ
今日も朝から青空が広がっていました。この4日間、本当に天気に恵まれました。
気温は朝から高めで、昼頃にはじっとしていても汗ばむような気温となっていました。

八ヶ岳ファーブルキャンプ4日間の最終日、いつものように静かな朝をお迎えました。
今朝も子どもたちのほとんどは爆睡状態、しっかり遊んでしっかり食べてそしてしっかり寝る。
健康的な4日間の生活を過ごすことができました。

朝の検温も問題なし。
朝食の時間までそれぞれ荷物の整理を頑張っていました。
最後の朝食もしっかりと食べて、また部屋に戻って荷物整理。
みんなテキパキと動いてくれたので、予想よりもだいぶ早く荷物を1階の食堂に移動することができました。

本日のプログラムは標本づくり。
これまでのファーブルキャンプとは違い、じっくりと午前午後にまたがって作成していきます。
まずはぽんぽこの説明。
虫をピンで止めて箱の中に入れるだけだと「ただの虫の死体」を並べただけ、とのこと。
そこに最終場所や日時などの情報を添えることで、本当の標本になるそうです。

そこでまずは初日からの記憶を辿り、そこの場所で何を捕まえたか。
そしてそこの住所をぽんぽこが順を追って説明。
それを子どもたちがメモに取っていきます。
そのメモが重要な情報。子どもたちは真剣なまなざしでぽんぽこの話しに耳を傾けています。

1時間ほどそうした情報を整理して、いよいよ標本の作製。
昨日選別したそれぞれの標本用の昆虫たちに、事前にぽんぽこが確保しておいた虫も加えての標本づくりの始まりです。

虫をピンで固定してから、手足や触覚の形を整えてさらにピンで固定をしていきます。
ここで面白かったのが、普段は虫を見つけるのが上手な子が標本づくりには苦戦したり、逆に普段よく話を聞き漏らす子がものすごい集中力を発揮してきれいな標本を作り上げたり。
キャンプ中さまざまな場面での得手不得手が、顕著に表れていましたね。

みんな2体3体と作り上げていくうちに徐々にコツをつかみだし、カッコいい標本が出来上がっていきました。
それにしても、こんなに真剣な目つきの子どもたちはキャンプ中初めて見ましたね。

じっくりと標本づくりに取り組んでいたので、あっという間にお昼ごはん。
最後の昼食は牛丼。
ここでもお代わりをして最後までしっかりと食べていました。

そして標本づくりの再開。
全ての昆虫をピン止めしたら、標本箱に並べていきます。
並べ終わったら昆虫の位置をスケッチ、そして昆虫名と最終場所を書き込んでいきます。
最後は標本箱との記念撮影。
みんな満足そうな笑顔でした。
ぽんぽこが言うように、最後に採集の情報を加えての完成となります。
みんな忘れないでくださいね。

本格的な標本づくりに時間を割いたので、最後に予定していたぽんぽこ秘蔵の標本観察は今回はお預け。
コクワガタ・スジクワガタの山分け、そしてアカハライモリをぽんぽこに分けてもらって本日の活動が終了しました。
時刻は15時前、荷物を車に積み込み標本・虫かご・イモリの瓶を大事に抱え、現地で合流したリノちゃんとお母さんとお別れして小淵沢駅へ向かいました。
小淵沢駅で今回お世話になったぽんぽことお別れ。
特別講師としていろいろな場所に連れて行ってくれただけでなく、美味しいご飯まで作ってくれて、本当にスーパーマンのような活躍でした。
心から感謝しています。(きっと子どもたちもそう思っていることでしょう)

電車の中でも比較的静かに落ち着いて過ごしていました。
このキャンプでみんな少しずつ成長したみたいですね。

天気に恵まれた4日間、カブトムシやクワガタだけでなく、水棲昆虫やアカハライモリなどバラエティーに富んだ生き物も持ち帰ることができました。
3日間とはまた違った楽しみ方、そして余裕のあるプログラムができましたね。
残りの夏休みも元気に遊んでください。
またどこかのキャンプで会いましょう!

八ヶ岳ファーブルキャンプディレクター 小山丈二(ゆうえんち)

2022年8月10日 | カテゴリー : 活動日記 | 投稿者 : jkoyama