7/1ドルフィン探検学校(牧場へ行こう)

天気:晴れ 梅雨明け直後の猛暑。
南寄りの熱く湿った風が高気温を招いた関東平野。
ゲリラ雷雨や短時間豪雨などの脅威は無く、終始安定した気候ではあったが「一日を通して安定した強烈な暑さ!!!」という、身体に堪える一日となった。
関東地方が6月の内に梅雨明けしたのは史上初とのこと。
長い夏の始まり始まり。

(夏がきたーーー!)

(夏がきたーーー!)

(太陽の照り返しが激しい)

(太陽の照り返しが激しい)

(モ~梅雨が明けたんですか? どおりでモ~暑日が続くわけだ)

(モ~梅雨が明けたんですか? どおりでモ~暑日が続くわけだ)

一日の概要:“小さな北海道”がキャッチフレーズの埼玉県上尾市の『榎本牧場』さんへ。
今日は幼児年少さんから小学6年生まで、幅広い年齢層の子どもたちが多く集った。
牧場主“エノモトさん”のご指導の下で全五種の作業を体験。
1.バター作り
2.搾乳(乳しぼり)
3.ブラッシング
4.仔牛への授乳
5.乾草の餌やり
五感をフルに稼働させて(見て、聞いて、嗅いで、触れて、味わって)知る牧場の真実。
さてさて。牧場と動物園の違いとは?――自分なりの答えが出せたかな。

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今日から7月。
「牧場へ行こう」は主に牛舎での体験となる為、「梅雨時であっても体験可能!」というのがセールスポイントだったんだけど…
明けたね、梅雨。アッサリと。しかも6月の内に。
…暑っ! 朝5時にして太陽光がギラギラ。
今日は冷たい牛乳飲んで、家でおとなしくしてようかなぁ。
いやいや! やっぱり榎本牧場のアイス食べに行こうっと!

(このアイスがお目当てで全国から注文が殺到し、遠くから足を運ぶ人も多い)

(このアイスがお目当てで全国から注文が殺到!遠くから足を運ぶ人や立ち寄るも多い)

(暑さとロシアとの時間差がね… ブヒ)

(暑さに加えてロシアとの時間差がね… 寝不足です ブヒ)

当プログラムは3歳児の小さなキッズも参加OK!
集合場所の品川駅はいつにも増してかわいらしい子たちが集う。
年少さんの体重は15㎏にも満たないだろうか。
一方で成牛は600㎏~700㎏にも達する。 …40倍だ。

(年少さん、かわいいなぁ)

(年少さん、かわいいなぁ)

「牧場」――言葉の響きやイメージはのどかで平和的。手軽で気楽なレジャー感覚で臨む方も多いだろう。
しかし!探検学校プログラムの中では、最も冒険的で難度が高い活動であると感じている。
相手はあくまでも巨大生物。生き物相手に“絶対”は無い。
大人だろうが、子どもだろうが、管理された場所であろうが、牛に接する上では必ずやリスクを背負う運命にある。
巨体から生じる衝撃エネルギーの凄まじさ、目に見えぬ細菌、予測不能な動作…不測の要素は多分に存在する。
そこに手軽さやほのぼのとした空気などは存在しない。

(牛と人との間の流れる空気や間合い、その距離感を縮める方法に正解や必勝法は無い)

(牛と人との間の流れる空気や間合い、その距離感を縮める方法に正解や必勝法は無い)

気象条件も一年間の活動の中で最も過酷な時期(高温多湿)に行われるが故に、消耗と疲労は激しい。
牛や私たち人間が放つ体温や湿度の高さが相まって、更にタフな条件になる。
だ、だいじょぶかな、チビッコたち。なんだか心配になってきたぞ…。
ちょっと動いただけで、「ちかれた~」「あちゅい~」「おみぢゅ(お水)のみたぃ~」「おうちにかえるぅ~」 …む、むぅ。

(…結果的にはオジサンの方が心配だったか)

(…結果的にはオジサンの方がお疲れだったか)

品川駅から高崎線直通列車に乗って小一時間ほど。
上尾駅で下車。この路線は桶川、深谷、熊谷、舘林、前橋など関東の“猛暑自慢”が連続する。上尾もまた負けず劣らず暑い。

(車内は涼しいけれど…)

(車内は涼しいけれど…)

(この時期は屋内と屋外の寒暖差に身体の機能が破壊されてしまうので体調維持が難しい…)

(この時期は屋内と屋外の寒暖差に身体機能が追いつかないので体調維持が難しい…)

バスを乗り継ぎ、住宅が点在する生活路を歩いて…荒川沿いの「榎本牧場」に到着である。

(ふぅ、、バス停からの道のりは暑いねぇ)

(ふぅ、、バス停からの道のりは暑いねぇ)

(バス停からテクテクと歩いていくと…)

(この先が榎本牧場… 車の往来に気をつけて!)

(…ついでに牛の往来にも気をつけて)

(…ついでに牛の往来にも気をつけて)

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牛舎の二階部分にある広い休憩室が我々探検隊の専用ベースとなる。
…おお!エアコンがグッと効いて涼しいではないか!! 昨年までは扇風機オンリーだったけど…
子どもたちよりもスタッフから歓声が上がる。なんとも軟弱な。

(エアコン様々!インドア派なボクたち)

(エアコン様々!涼しくてサイコー!インドア派なボクたち)

(なんせ軟弱ですから!)

(なんせ軟弱ですから!)

快適な休憩室でまずはオリエンテーション。
「牧場って普段は何をしている所?」――それを知ることから今日の体験が始まる。
牧場主の榎本求氏、そしてご子息のタカシさんのお話に耳を傾けてみよう。
お二人との付き合いはかれこれ10年以上に及ぶ。
我らスタッフが「この方たちこそ本物!」と見定め、慕う、プロ中のプロである。

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(榎本さん、今年もお世話になります!)

(ちゃんとお話し聞けるかな?)

(ちゃんとお話し聞けるかな?)

牧場とは「人々の食を支える乳製品の生産源」であることを知った一同。
牛は人と触れ合う為だけにここに住んでいるわけではない。
牛乳を生産する為に飼われているのだ。

(牛と接せる上では衛生面への配慮や注意が肝要)

(牛と接せる上では衛生面への配慮や注意が肝要 自分の身を守るのも大事だが、人間が持っている細菌やバイ菌を牛に移さない配慮も大事)

(幼い子は無意識の内に手指を口元にもっていくので要注意だ)

(幼い子は無意識の内に手指を口元にもっていくので要注意だ)

(そうそう、手洗いを習慣付けよう)

(そうそう、手洗いを習慣付けよう)

普段口にする乳製品、何種類くらいあるだろうか?
皆、一度は食べたことがあるであろう乳製品の数々。
その内のひとつ。『バター』作りを体験。

ペットボトルに入った牛乳を…

(振って振って!)

(振って振って!)

(そいや!そいや!)

(そいや!そいや!)

(もっと振って!)

(もっと振って!)

(…まだ振るのかなぁ?)

(…まだ振るのかなぁ?)

(はい、いったん休憩)

(はい、いったん休憩)

(冷たい牛乳、おいしいねぇ)

(冷たい牛乳、おいしいねぇ)

(パワーが復活してきたよ)

(パワーが復活してきたよ)

(まだまだ!!)

(では再開!!!)

(振って振って!!)

(振って振って!!)

(牛乳よりも自分が振れちゃってるよ)

(牛乳よりも自分が振れちゃってるよ)

(……)

(……)

大量の牛乳から取得できるバター(乳脂分)はごくわずか。
そりゃ、品切れにもなるわけだ。

(ペットボトルの周りに白い粒粒が付着してくると…バター生成の兆し)

(ペットボトルの周りに白い粒粒が付着してくると…バター生成の兆し)

(うまくできたかなぁ?)

(うまくできたかなぁ?)

(漉してもらって…)

(漉してもらって…)

(お!できたみたいですよ!)

(お!できたみたいですよ!)

そんな希少性に感謝しつつ、自分で作ったバターを試食。
味は…どう??

(クラッカーを添えて…新鮮バターを試食)

(クラッカーを添えて…新鮮バターを試食)

(どう?おいしくできた?)

(どう?おいしくできた?)

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さぁ、ここからはいよいよ牛と接する体験。
当探検のテーマは「どこまで牛に近づけるか?」、、である。
子どもたちの様子を見てみよう。

(…なんだか緊張してきた)

(乳しぼり講習 手指の動かし方のイメージを作ります)

(乳しぼり講習 手指の動かし方のイメージを作ります)

(行動を起こす前によく観察するのも大事なことですね)

(行動を起こす前によく観察するのも大事なことですね)

それでは、搾乳体験の様子。
表情や手の様子から、子どもたちの心理が見て取れるでしょうか。

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続いて仔牛への授乳体験。
最近生まれたばかりの仔牛もいる。
赤ちゃん牛とは言え、その吸引力や貪欲さには驚かされる。
でも、、子どもたちの様子を見ていると、時に父性や母性の片鱗が垣間見えたりもする。

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おまけの体験として、「牛の口の中に手を入れてみよう!!」というチャレンジも行った。
牛は上側の前歯が存在しない。「だから噛まれても全く痛くないし平気なんだよ」と榎本さんは教えてくれた。
どう?やってみる? 勇気を出して、ついでに手も差し出して…
うわぁぁぁぁ、いぎゃぁぁあああ、ほえぇぇ~

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ブラッシングは力いっぱい、大きな背中をゴシゴシ。間もなくお産をする牛を綺麗に磨いた。

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お昼が近づいてきた。
牛たちも腹ペコだ。
探検隊一同、自分たちの昼食は後回しで乾草の餌やりを行った。
子どもと牛の間に流れる空気、そして交わされる心の会話。
写真を見て、子どもと牛がどんなコミュニケーションを交わしたのか、その会話の内容を想像してみることにしようか、な。

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動物との距離感や間合いの計り方といったものに理屈は通用しない。
そこには生き物同士の刹那の駆け引きや無言のコミュニケーションが生じる。
その先にある相互理解や触れ合いの喜び。
今日は年齢に関係なく、牛との対話を存分に行うことができたことだろう。

いつの間にか13時を回った。
ちょっと遅い昼食休憩を経て、午後は自由で奔放な時間を過ごした。

(午後は子どもたちを放牧)

(午後は子どもたちを放牧)

(こっちで放牧)

(こっちで放牧)

(あっちでも放牧)

(あっちでも放牧)

(これまた放牧)

(これまた放牧)

(至る所で放牧)

(至る所で放牧)

(オスを放牧)

(オスを放牧)

(メスも放牧)

(メスも放牧)

(遥か彼方でも放牧)

(遥か彼方でも放牧)

(縄張り争い?)

(縄張り争い?)

(炎天下で放牧)

(炎天下で放牧)

(そして遊牧民!)

(そして遊牧民!)

好き勝手に牧場内で遊ぶ私たちの傍らにはいつの間にか榎本さんが寄り添ってくれていた。
牛だけではなく、「どこまで榎本さんの懐に入り込めるか」――というのも、実は私たち探検隊のテーマであり課題。

(榎本さんとスッカリ親しくなった子どもたち ホースでの水撒きに大興奮)

(榎本さんとスッカリ親しくなった子どもたち ホースでの水撒きに大興奮)

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以前に「牧場で働いていて、一番うれしい時はどんな時?」と榎本さんに対して尋ねた子がいた。
榎本さんは、「ウチの牛乳で作ったアイスを食べた方が『美味しい!!』と言ってくれるのがすごく嬉しい」と答えた。
…そうか、そうか。そうなのか。
では今年も食べるか!アイス!!

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16時近くになっても暑さが和らぐことは無かった。
そろそろ出立の時間だ。
汗をかいた服を着替え、水筒に今一度飲料を補給し、帰路の行程に備える。
榎本さんが「また来てね」と笑顔で見送ってくれる。

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五感をフルに活用して牧場での体験に臨んだ探検隊。
牧場が教えてくれる真実と現実の中には、時に子どもたちが小さな胸を痛めるような事実もある。
それでも私たちは人間としての尊厳と共に生きていく。
子どもたちが命を食して生きることに対して、決して罪悪感を抱くことなく、人としての誇りを感じて、健康に成長していけるように私たち大人も学ばねばならない。

(とうとう榎本さんの懐に入り込んだね! …就職の面接?)

(とうとう榎本さんの懐に入り込んだね! 6年生、長年続けて参加してきた牧場探検も今回が最後…スカウトを受けている模様)

(探検学校卒業生は就職率100%とか!?)

(探検学校卒業生は就職率100%とか!?)

さぁ、明日も元気に生きよう。
「いただきます!」と言って、美味しくご飯を食べよう。

ディレクターしじみより

(ついでに牛乳飲んで活動日記がんばってやろっと…)

(ついでに牛乳飲んで活動日記がんばってやろっと…)

2018年7月2日 | カテゴリー : 活動日記 | 投稿者 : s_endo