天気:小雨(霧雨)後曇り
早朝~午前中は秋川流域を取り巻く低山や木々が白い雲をまとって細かな粒の雨が吹き煙りました。
上空から雨粒が落ちてくるというよりも、空気中の湿度が極めて高く飽和状態となってその場で水滴に変わっていくような感じ。
8月及び川遊びを行うにしては気温が低く日中も25℃未満。風は微風ながら北東寄りの為、時折ヒンヤリとした空気が流れました。
お昼頃には雨が上がりましたが、とことん川で遊んでずぶ濡れになった者にとっては何の意味もありませんでしたとさ。
一日の概要:夏を締めくくる川の冒険団。
人も川も力強いエネルギーを放ち合った一日でした。
ここ最近は夏らしくない雨がちの天候又は台風の影響を色濃く受ける日が続いています。
ドルフィンスポーツアカデミーではサマーキャンプが中止になるなど、最近は暗~い感じの夏休みを過ごしていました。
今日もまた気温が低く川遊びに際しては慎重にならざるを得ない条件でした。
慎重さの欠片もなく、終始強気でお気楽だったのはディレクターのしじみだけで、私のせいで今日は川の冒険団が予定通り実施されてしまいました。
それ故に参加を見合わせる方も多く、当初は約50名の子どもたちが参加予定でしたが、出発時には30名になってしまいました。
ま、それでも30名も参加表明したのには驚きましたけれども…
そんな子どもたちのヤル気に応えるべくスタッフも15名が探検隊に加わりました。
生え抜きのメンバーでありプロジェクトリーダーの経験を有するジョア、こげぱん、GTO、たにし、ガミコ、くみちょー、なめたけら“特攻部隊”に加えて、若きスタッフも多く帯同。
本日の秋川本流は濁流で凄まじい威力。
平常時は陸地であるはずの部分も水没。先日の台風からの影響が続いていました。
探検隊一同、まずは敢えて「危険な状態の河川」を間近で観察。
水流の早さ、轟音、濁り、複雑な流れの混じり合いなど、“危険な匂い”というものを本能的に感じ取りました。
見方を変えれば何となく不思議な魅力をもたたえている氾濫した川。
でも決して遊んではいけません。
では本日の活動場所はと言うと…
支流部の沢です。
本流を見た直後で驚いた子もいたことでしょう。
ここは水が透き通り、水深も子どもが抵抗なく入っていけるレベル。(もちろん所々深い淵や流れのある瀬も含まれますが)
例年との比較で言えば水量は多く水流も強いですが、あくまでも比較の話であり子どもたちが沢歩きを行う上では理想的な面白さ。
幼児チームは車で上流部までアプローチし、その後は流れに沿って下流方向へと沢歩き。
一方で小学生チームは下流部から流れに逆らいながら沢登り。
さすがに敢えて参加を表明したメンバーだけあって皆モチベーションが高いこと!
正午。全5班が申し合わせたように大堰堤『イルカ落とし』に到達。
吹き付ける噴霧は背筋を凍らせるような冷たさ、轟く滝の音は全ての声を掻き消し、滝壺の白泡は目に見えぬ恐ろしさをたたえています。
もちろん、その高さに接した者は一様に顔を引きつらせ、恐怖と緊張で足の自由が奪われます。
水量がここ数年と比較して桁違いに多く「大瀑布」の様相を呈していました。
私しじみが初めてイルカ落としに出会ったとき以来の水量か。(その時は台風の翌日だった)
本部スタッフから行動食の菓子パンや温かい飲料を受け取り、焚き火で暖をとりながら一旦休憩。
そして夏休みの最後を飾るファイナルチャレンジ。
この場に立った者全てが勇者。
今日は全員が一対一でこのイルカ落としと向き合い、自分自身と向き合いました。
まぎれもなく大冒険。
そして更にその先の一歩を踏み出した者たちが。
2016年度イルカ落としジャンパーを紹介します。(以下飛んだ順に)
このチャレンジに際しては、イルカ落としに飛び込んでいく者だけでなく、その場にいる全ての者が真剣になり、緊張し、喜び、震えます。
その時間こそが探検学校の、川の冒険団だからこその特別なものなのだと思います。
着水寸前や着水後の様子や表情が物語る緊張感や安堵もまた印象的。
夏の終わりにダイナミックな体験を。
そしてまた新たなる冒険へ。
ドルフィンスポーツアカデミーの夏休みはこれにて終了。
季節は少しずつ秋へ。
探検隊が魅せるエネルギー全開のパファーマンスに乞うご期待。
川の冒険団①
ディレクターしじみより